コラム
リビング熊本9月17日号 掲載記事
  • 小林武史
  • 小林武史・蒲島知事
  • 東田トモヒロ
小林武史
※南阿蘇のライブはタイトル:MUSIC for ASO 2016 supported by ap bank 会場:熊本県野外劇場 アスペクタ
多くの人との出会いから
「熊本の力になりたい」と思いました
「震災直後だし、そんなに急いで熊本に行かなくてもいいんじゃない?」そう言った方もいます。でも、中越地震や東日本大震災を経て「行ってみないとわからないし見えない部分もある」ということを実感していたので、すぐに駆けつけました。APバンクが大切にしている「環境問題」と「循環」という思いを共有してくれる仲間が、阿蘇で農業を実践していましたし。
山の緑の斜面に土砂崩れの茶色の筋が入っているのを眼にしてショックを受けましたが、「1日も早い復興を実現しよう」と頑張っている人と多く触れ合うことができたのが嬉しかった。阿蘇の復興、そして熊本に住む人たちが元気になるスピードを早めるためにも「ライブをやろう!」と思い、皆さんに相談させてもらった結果、蒲島知事をはじめ多くの方が賛同してくれたから実現させることができました。
熊本・阿蘇の人たちが笑顔になり、
思いをみんなで共有できるライブにしたいですね
阿蘇各地でいろんなことを体験してもらったり、美味しいものを食べて魅力を実感してほしい。それが復興への原動力となる。そんな思いのもと、日帰りでライブを楽しんでもらうプランと併せて、1泊できるツアーも企画してもらいました。道路やアクセスの負担をできる限り軽減することも考慮し、ライブチケットはバス乗車券とセットにして販売してもらうことを考えたんです。日帰りも1泊も同様に。
ライブは当初、アコースティックなものにしようと思っていたんです。でも、「アスペクタ」を訪れてみて、雄大な景色が広い舞台越しに見えるところなどを見て、「パワーのある曲を演奏してもいいな」と考えています。APバンクとしては九州初のイベントですし、Bank Bandの仲間もそろって出演しますしね。
でも基本は、自然と融合していくイメージでやろうと思っています。演奏する側、観る側という垣根を取り払って、同じ目線で熊本・阿蘇の復興という思いを共有したいし。会場では、地元の食を楽しんでもらうなどライブ以外にも楽しんでもらえるようなことを考えています。
小林武史
8月23日アスペクタにて